得票率14.8%だった緑の党から“素人外相”が誕生 ドイツに新政府が発足してからすでに1カ月が過ぎた。16年の長きに亘ったCDU(キリスト教民主同盟)のメルケル政権を引き継いだのは、社民党(SPD)のオラフ・ショルツ政権。緑の党、自民党(FDP)との3党連立政権である。 社民党は言うまでもなく、社会民主主義を信奉する人たちの政党だ。緑の党は、今では環境党のような顔をしているが、元はと言えば新左翼の流れを汲むかなりの左翼。今も外は緑だけれど中身は赤く、スイカとも言われる。つまり、この2党を見る限り、EUの真ん中に左寄りの政権が誕生したことは間違いない。ただ、3つ目の自民党は、自由な市場経済を重視するリベラル党で、信条としては保守。元々緑の党とは反りが合わない。つまり、3党がどのように折り合いをつけていくかが新政権の課題でもある。 さて、この政権内で無視できない力を振るっているのが、実は緑の党
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