中国「ワクチン外交」の脅威 新型コロナの制圧に世界が悪戦苦闘する中、中国が大攻勢に出ている。アジアやアフリカで「ワクチン外交」を展開する一方、習近平国家主席は厚顔無恥にも、国際会議で「中国は世界で新型コロナへの早期完全勝利に貢献する」と演説した。このままでいいのか。 中国の王毅外相は1月4日から9日にかけてナイジェリアやコンゴ、ボツワナ、タンザニア、セーシェルを、さらに11日から16日にかけてはミャンマー、インドネシア、ブルネイ、フィリピンを訪れた。狙いはもちろん、中国製ワクチン提供による影響力拡大である。 王毅外相が新年の最初にアフリカを訪問するのは、これで31年連続だ。 中国共産党機関紙「人民日報」の傘下にある「人民網」は1月4日、アフリカ訪問について「中国とアフリカの友情をさらに深める。新型コロナのワクチンなど医療衛生分野の協力が焦点だ」と意義を強調した(http://j.peopl