IT活用が遅れていた建設業界だが、業界の生産性向上につながる仕組みが登場した。初期段階にバーチャルの建物を構築することで設計や施工のミスを減らすことが可能に。建設業界に達したデジタル化の波は設計、施工、管理という建設ビジネスを変えるか。 「低収益」の典型とささやかれる建設業界。だが、この仕組みは苦境の業界を一変させる可能性を秘めている。 BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)。コンピューターの中にバーチャルな建物を構築し、その情報を設計、施工、管理などの全プロセスで活用する考え方のことだ。構造や意匠、仕上げ、価格など建築物に関連する様々な情報を3次元の建物に落とし込んだ「3次元の建築情報データベース」と考えればいいだろう。 数千枚の図面管理も効率化 ゼネコン準大手の前田建設工業は2010年4月、建築設計部門全体でのBIM活用を始めた。清水建設や大成建設などのスーパーゼネコン
![建築を一変させるBIM:日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)