「天下一品」が大好きな小学生の折り紙は、なぜ社長に届いたのか:スピン経済の歩き方(1/6 ページ) 「大好きなラーメンを作ってくれる神様のような人に会えるなんてうれしいよ。将来は天下一品で働きたいな」――。 病気と戦う小学生のそんな健気な言葉を耳にして、思わず“こってり”とした涙が頬をつたってしまったという人も多いのではないか。 6月5日、鶏がらと十数種類の野菜を煮込んだ独特の「こってりスープ」で知られる「天下一品」を運営する天一食品商事の木村一仁社長が、生まれながらに心臓病を患う男子小学生と、近く面会をする予定だと『毎日新聞』が報じて、静かな感動を呼んでいる。 2022年4月、男の子は大好きな天下一品の長府店(下関市)に、約10日間かけて制作をした店員を模した折り紙作品を寄贈した。それを知った木村社長が「会いたい」と家族に連絡をとったというのだ。 実はこの男の子はコロナ禍に2カ月かけて折