前回まではスイッチ(SW)に適用される安全規格や使い方、選択のポイントなどについてその概要を説明してきました。 今回はSWのディレーティングの考え方や失敗事例などについて説明します。 電流ディレーティング 電源SW 一般的な電子機器用電源SWにとって通電時の電流はI2Rによる発熱(=損傷)を左右しますので使用に当たってはディレーティング(Derating=減定格)を取って使用しなければなりません。 ディレーティングの割合と市場故障率の間には密接な関係があり、そのような関係をまとめた資料としては米国の軍用資料MIL-HDBK217シリーズがあります。この資料は常に市場実績が反映されていて、市場故障率を算出する基礎資料としてよく用いられます。 このMIL-HDBK-271Fの14.1項スイッチによれば設計者が管理できる項目として負荷電流による負荷係数πLがあります。 ストレス比 S=(使用値/
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