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故障と4級アンモニウム塩に関するobata9のブックマーク (4)

  • 電解液でひどく腐食した片面基板の修理【後編】

    ⇒連載「Wired, Weird」バックナンバー 電解コンデンサーから強アルカリの電解液が漏れた片面基板の修理の続きを報告する(【前編】はこちらから)。基板の動作確認ができるように体部も一緒に送ってもらった。修理依頼された機器は専用機器のローターを駆動する制御器だった。体の写真を図1に示す。 1980年ごろの標準構成 図1の中央には大きなトランスがあった。ベース部の金属板にはダイオードブリッジとトランジスタが固定され放熱されていた。スイッチング電源は使用せずトランスで制御電源と駆動電源の2つの電圧を生成し、ダイオードブリッジとコンデンサーで整流して、レギュレーターで15Vの電圧を生成していた。この電源構成は1980年ごろの電気製品の標準構成だ。 ノイズが少ないのでアナログ機器には最適な電気設計だった。しかしケースは密閉されていて内部の放熱は考慮されていなかった。 図1左上に赤四角で囲っ

    電解液でひどく腐食した片面基板の修理【後編】
  • 電解液でひどく腐食した片面基板の修理【前編】

    図1をよく見ると3端子デバイス(レギュレーター)の放熱板にクラックが入っていた。恐らく熱破損だろう。 レギュレーターと隣の1000μFの電解コンデンサーの距離が近すぎるため、電解コンデンサーの温度も上がっていると思われた。基板のハンダ面の写真を図2に示す。 図2のようにハンダ面のパターンが腐していた。特に電解コンデンサー周辺のパターンがひどく腐し、マイナス端子付近の銅箔が溶けレジストがなくなっていた。使用されていた電解コンデンサーは、マイナス端子から強アルカリ成分の液が漏れる4級アンモニウム塩の電解コンデンサーだった。またクラックがあった3端子ICは15Vのレギュレータだった。 図1と図2の写真を見て違和感を覚えた読者がいたら、その観察力を褒めたい。なぜ違和感があるかというと、図2はハンダ面を左右反転して回路のパターンが分かりやすいように画像加工したからだ。この配置にすれば、基板上の部

    電解液でひどく腐食した片面基板の修理【前編】
  • 国境なき電解コン劣化問題

    米国製の温調器の修理依頼が舞い込んできた。海外製温調器の修理は初めてだ。いざ修理を始めると、故障原因は国内製品と大差がなかった――。 →「Wired, Weird」連載バックナンバー一覧 温調器ユニットの修理 米国で設計、製造された温調器ユニットの修理依頼が舞い込んできた。海外で製造された温調器を修理依頼は初めてだ。依頼主は『国内の販売業者に修理を断られた』と言って、依頼が届いたわけだ。 温調器ユニットの故障具合は『2チャンネルある温調器のうち、一方の温調器の電源が入らない』ということだった。米国製の温調器に興味があったので修理依頼を受けることにした。 現品を入手し温調器ユニットの電源の配線を確認したが2つの温調器にはAC電源が並列に接続されていた。仮配線で電源を入れてみたら、両方の温調器の表示がついた。 「あれっ? 事前に聞いていた話と、現品との挙動が違うゾ」 修理依頼品の温調システムの

    国境なき電解コン劣化問題
  • シーケンサの修理(1)4級アンモニウム塩との闘い

    シーケンサの修理依頼があった。例のごとく、電源が壊れているようで、修理を進めていくと、コンデンサの液漏れが確認された。洗浄し、部品を取り換え、修理完了と思いきや……。今回から数回にわたり、このシーケンサ修理の様子を紹介する。 →「Wired, Weird」連載一覧 ローカルとリモートの切り替えができない 半導体製造装置に内蔵されているコントローラーユニットの修理依頼があった。不具合内容は「機器の操作でローカルとリモートの切り替えができない」という内容だった。ユニットのカバーを開けてみると、電磁接触子やトランス、リレー、シーケンサが見えた。試しにシーケンサ単体にAC100Vを直接に通電したら、電源表示が点灯しなかった。シーケンサ体が故障しているようだ。今回は汎用のシーケンサの修理を報告する。 修理依頼があったコントローラーユニットの写真を図1に示す。 電源内蔵シーケンサ 図1には、一番故障

    シーケンサの修理(1)4級アンモニウム塩との闘い
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