20数年かけ研究開発 なぜ、地方の中小家電メーカーにワクチン運搬庫が作れたのか。それは、20年以上前から超低温冷凍機、FPSC(フリー・ピストン・スターリング・クーラー)の研究開発を手がけてきたからです。 FPSCは、ヘリウムガスを冷媒に用います。円筒内でピストンが往復運動し、ヘリウムガスを膨張・圧縮させることで冷却。数分でマイナス80度まで到達します。 開発を始めたそもそものきっかけは、3年前に亡くなったシャープの元副社長、佐々木正先生から「ツインバードこそFPSCの事業化に取り組むべき。独自技術のない会社に未来はない」と強く勧められたからです。 その頃、縁あって毎月、佐々木先生の指導を受けていました。当社のどこを買ってくれたのかは分かりませんが、先代である父の情熱に感じるところがあったのかもしれません。 とはいえ、FPSC事業は13年に単年度黒字化するまで、日の目を見なかった。いわばず
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