中国の武漢を発生源とする、新型コロナウイルスによる肺炎の感染が全世界に拡大している。中国政府が団体旅行を禁止したため、各国の観光業に大影響を及ぼしている。春節と重なる、まさにバッドタイミングだった。観光客が減り、それが宿泊業や飲食業に打撃を与えている。銀座などを歩くと、もちろん外国人旅行者には出会うものの、思っていたほどの数はいない。消費総額の約4割を占める中国人旅行者が大幅に減少するため、関係企業は戦々恐々としている。 もちろん、売上高が減ったとしても、従業員が肺炎を罹患(りかん)するリスクの方がよっぽど恐ろしいといえる。当初は人から人への感染は断定されなかったが、今では症状がない人からの感染もあり得るという。日本は、水際での対策を徹底しようとしている。しかし、自覚がない人も含めて、どれぐらいの感染者が日本に入国したかも分からない。突然、日本国内で発症するかもしれない。 そして、これから