“ラッパのマーク”でおなじみの大幸薬品が、クレベリン騒動で時価総額を1000億円も消失させた。 創業以来、正露丸をはじめとした医薬品の製造販売を行う老舗の製薬会社として抜群の知名度を誇る大幸薬品。しかし、同社の業績を大きく押し上げた「クレベリン」が、今度は自社の名誉を傷つけるという状況に陥った。 「空間除菌」を掲げて販売していたクレベリン。コロナ禍におけるクレベリンの寄贈によって日本政府から紺綬褒章まで受勲するほどの活躍ぶりで(現在は返上している)、“空間中のウイルスや菌を無害化するという高い除菌力”を持つとして一般家庭や大手企業などに販売し、業績を急拡大させた。 しかし、こうした“空間除菌”を標するマーケティング手法を利用した販売が次第にSNSなどを中心に問題視されるようになり、2023年4月には消費者庁から景品表示法違反で約6億円にも上る課徴金が課されることとなった。 同社の株価もコロ
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