株式市場はロシアに依存しない世界経済の織り込みを開始、初期段階の不透明感が株安要因 ロシア軍のウクライナ攻撃が激しさを増すなか、ウクライナとロシアによる3回目の停戦協議が3月7日に行われる可能性がでてきました。ただ、依然として双方の主張の隔たりは大きく、早期の停戦合意は難しい状況にあるように思われます。日米欧の主要株価指数も不安定な動きが続いており、ロシアに対する経済制裁の長期化を想定しているように見受けられます。 仮に経済制裁が長期化すれば、ロシアと各国との貿易取引や金融取引は先細りとなり、世界経済はロシアを除く新常態に移行していくことが予想されます。実際、足元の株式市場は、ロシアに依存しない世界経済を織り込み始めた公算が大きく、織り込み初期段階の不透明感が、株価の下押し圧力になっていると推測されます。そこで、以下、ロシアに依存しない世界経済がどのように形成されるのか、考えてみます(図表