「印刷モノは、いつかやってみたいと思っていた」と、大人の科学マガジンの編集長を務める、学研プラス・次世代教育創造事業部STEAM事業部の吉野敏弘統括編集長。「企画を考えているときに、ほしおさなえさんの小説『活版印刷三日月堂』を読んで、自分で活字を拾って印刷するという体験をすごくやりたいと考えたのが、今回の企画の始まり」と吉野編集長は話す。 活版印刷とは、文字の部分を凸型に高くした活字に、インキを塗り、紙を押し付けて印刷すること(大人の科学マガジンより)。実は今、毎年東京や大阪で開催される活版印刷のイベントに多くの若い女性が集まるなど、ちょっとしたブームなのだという。 「今はやっている活版印刷は雑貨感覚というか、圧倒的に『かわいい』もの」と吉野編集長は言う。そこで印刷機を女性向きに作ろうと考え、活版印刷機の原型である、名刺やカードの印刷に用いられた手動式の平圧印刷機「手フート印刷機」(通称「
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