「野生の“華南トラ”が生存」 2007年10月12日、陝西省林業庁が発表したこのニュースは、中国国内で注目を集めるとともに大きな反響を呼んだ。“華南トラ”、別名“厦門(アモイ)トラ”は中国固有のトラで、中国中南部に生息し、体長1.6~2.9メートル、体重180~200キログラム。1950年代初頭には4000頭以上いたとされるが、長年にわたって害獣として捕殺され、1981年には150~200頭にまで減少したのだが、何故か中国の国家1級保護動物リストに加えられたのは1989年であった。しかし、その後30年間に野生の華南トラは一部の目撃談を除いてその生存は確認されておらず、ほぼ絶滅したのではないかと考えられていたのである。 死の恐怖と闘いながらトラを撮影 陝西省林業庁が野生の華南トラ生存を発表した根拠は、陝西省安康市鎮坪県文采村の周正龍という52歳の農民が、10月3日早朝に鎮坪県の山上で撮影した
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