「18歳未満の未成年ユーザーは有害サイト・フィルタリング・サービスに原則として加入」――2008年2月に携帯電話とPHSの新規契約者を対象に始まった,有害サイトを子供に見せなくするためのフィルタリング・サービスが大いなる物議をかもしている。昨年11月の総務大臣要請に端を発する「原則として加入するフィルタリング・サービス」にまつわる騒動は,今でもテレビや新聞による報道がやまない。総務省や関連団体の検討会に加え,セミナーやシンポジウムも毎週のように開かれ,侃々諤々(かんかんがくがく)の議論が続いている。 携帯電話やPHSのフィルリングのしくみは実に単純であり,「子供に見せたくないサイトを確実にブロックする」という効果は確かなもの。それなのに,なぜこんなに話が複雑でわかりにくくなっているのか。そこで,一連のフィルタリング騒動を“ろ過”してみようと思い立った。ここでは事業者への取材や検討会への参加
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