中国人をどう管理するか?(2)〜中国人は学ぶべきところのある人物を尊重する (原 奈緒=北京衆邦創業投資顧問事務所) 前回「中国人をどう管理するか?」という議題で、中国人の「人事権があってこそ、中国人スタッフを管理することができる」という側面について、説明しました。しかしなかには人事権や評価権がなくとも、現地でうまくやっている日本人もいます。日本から技術者が赴く場合などがそれに当たります。 今回は「中国人は学ぶべきところのある人物を尊重する」という中国人の一側面について説明し、更に「中国人に学ぶべきことを与えられる最初の赴任者が、現地のノウハウを蓄積し、中国人後継者を育成することの必要性」についても指摘していきます。 最初の赴任者は失敗した後継者よりも能力があったのか? ある日本の中小企業は、中国での店舗立ち上げに際して、日本人の若手社員Bさんを派遣しました。彼は現地で中国人スタ