やはり出始めた被災地での窃盗・悪徳商法の被害 1月1日16時06分、能登半島を震源とする最大震度7の地震が発生し、大きな被害が発生した。揺れや津波によって倒壊した建物も多く、火災も起きた。いまだ安否不明の方も多く、また被害した人々も過酷な環境での避難生活を余儀なくされている。 そうした中、恐れている事態が起き始めた。窃盗などを中心とした、被災地での犯罪の急増である。 こうした卑劣な犯罪を防ぐためにはどのような対処法が効果があるのか。 その教訓として東日本大震災時の事例を考えてみたい。 東京在住の私は、2011年3月11日に発生した東日本大震災翌日から約4カ月にわたって被災地に入って取材を進めた。だがそこで目の当たりにした事実は、当時はあまりにも生々しすぎて、全てを記事にすることはできなかった。あれから13年近くも経った。いまなら読者も冷静に事実を受け止められると思うので、私が見た実態を明ら
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