ホームセンターの台頭によって自転車の販売価格の下落が加速している。多くの販売店が窮地に追い込まれていく一方で、出店攻勢をかけている。プライベートブランド(PB)商品の開発に力を入れ、自社の店舗網で売りさばく。商品開発部門を持ち、顧客の声をただちに商品に反映する。開発から整備まで一貫した体制を構築することで、ホームセンターに立ち向かう。 1日に100件のパンク修理をこなす自転車販売店がある。全国に120店舗展開する、あさひがそれだ。大阪府吹田市にある千里丘店もその1つ。「大抵の修理は10分以内で終わる。雨が降った翌日は特に多い」(小林道弘店長)という。パンク修理を待つためのベンチのほか、通学や子供の送り迎えで急ぐ顧客には代替車も貸し出す。 「突然パンクしたが、近所に直してもらえそうな店がなく押してきた」とパンクの修理待ちをしていた中学生が話すように、自転車販売店は減少の一途をたどっている。総
![【あさひ】PB商品の拡充で斜陽論一蹴快走する“自転車のユニクロ”(前編)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)