バブル崩壊、深刻な影響 中国の不動産バブル崩壊の負の影響は一段と深刻だ。 1~6月期、大手不動産デベロッパー、碧桂園控股(カントリー・ガーデン)の利益は前年同期比96%減少した。 不動産関連セクターは中国のGDPの約3割を占める。 不動産市況の悪化によって経済成長率は低下し、貧富の格差は拡大している。 また、政府のIT企業締め付けの影響もあり、若年層を中心に失業率も上昇し国民の不満が蓄積されている。 中国人民銀行(中央銀行)は、景気下支えのために金融を緩和し始めている。 その一方で、米国やユーロ圏ではインフレ退治のために急速な利上げが進む。 中国と米国などの金利差拡大などを背景に、人民元の下落圧力はさらに高まるだろう。 それによって中国の債務問題に対する懸念は上昇し、連鎖反応的に資金流出が増加する展開が懸念される。 その結果、中国経済の成長率低下は追加的に鮮明となり、貧富の格差はさらに拡大