農林水産省の若手官僚の有志チームが最近、ユニークで刺激的なリポートを発表した。タイトルは「この国の食と私たちの仕事の未来地図」。100人以上の有識者へのヒアリングをもとに「食の未来」を展望し、新たな農政を作り上げるための手がかりをまとめた意欲作だ。 リポートを開くとすぐ、意外な言葉が目に飛び込んでくる。チームは「農林水産行政に漠然と閉塞感や危機感を感じる若手有志職員で結成」した。どんな危機感を感じているのか。続く文章は「現在起きている事象への対処が中心となり、食の未来像が描けていない」。「その通り」と言いたいところだが、それを外部の人間ではなく、内側から発した点に意義がある。 全体は4部構成で、パート1は「私たちに何が足りないのか」。これも予想外の一言だ。ページをめくると「農家の平均年齢が66・7歳」「食料自給率が38%」といった農政で見慣れた数字を挙げ、「今起きている事象への対処に取り組
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