エリーパワーは2022年3月23日、同社主力工場の川崎事業所(川崎市川崎区)で会見を開き、2018年11月に発表した不燃性イオン液体を用いた新型リチウムイオン電池の開発状況について説明した。この「不燃新型電池」は、消防法の規制対象外となるため適用範囲が広がる他、エネルギー密度の向上も可能で、2025年の量産を目標としている。 同社が2007年に実用化したのが、正極材にオリビン型リン酸鉄リチウム(以下、リン酸鉄)を採用する大型リチウムイオン電池である。コバルトやマンガン、ニッケルなどを正極材に採用する一般的なリチウムイオン電池と比べて、過充電やくぎ刺しをしても発煙、発火、破裂を起こさないという高い安全性を最大の特徴としている。同社 代表取締役副社長執行役員 兼 CTOの河上清源氏は「電力貯蔵用の大型リチウムイオン電池で第一に求められるのは安全性だ。この安全性を追求し、さまざまな過酷な条件にさ
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