避雷器メーカーの音羽電機工業(兵庫県尼崎市)が、北陸先端科学技術大学院大学(石川県、JAIST)などと共同で、2010年にノーベル物理学賞を受賞した炭素の新素材「グラフェン」を活用して、超小型の雷センサーの開発を進めている。従来の製品に比べて、設置コストや電力使用量を低減し、広域の高精度な落雷予測を実現できそうという。 雷は雲の中で氷の粒がぶつかり、静電気が蓄えられることで発生する。地球の周囲は電気で覆われており、地上は晴天時でも100ボルト程度の電気を帯びているが、雷雲が近づくと千ボルト以上に増加したり、電気の極性が変わったりする。雷センサーは、大気中の電気の変化を検知して接近を予測する。 グラフェンは1層の炭素原子でできた素材で、料理用ラップの300分の1ほどと極端に薄い。導電性が高く、海外では静電気センサー用に研究が進む。同社などは素材の特徴を生かし、大気中の電気の検出にも生かせない
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