弘前大学の竹囲年延助教と立命館大学の安藤潤人助教らは、なぞり触感を増幅するタッチレンズを開発した。4本のピンで一つ山を作り、この四角錐が連続してつながった繰り返し構造に設計した。タッチレンズを指先において微小な凹凸を擦ると、ピンの傾きが変化して凹凸を感じやすくなる。金型など精密部品の段差や打痕などの検査を熟練の職人でなくてもできるようになる可能性がある。 タッチレンズは厚さ3ミリメートル、10ミリ×10ミリメートルの大きさで製作した。ピンの太さは0・3ミリメートル。全体は柔軟で微小な凹凸構造に追従できる。微小凹みの試験ピースとして、深さ60マイクロメートル(マイクロは100万分の1)、幅4ミリメートルのガウス関数型の緩やかな凹みを作製しタッチレンズの効果を確かめた。すると縦方向と横方向とも触感を増幅できた。 指とタッチレンズの間に歪みセンサーを挟んで触感を測ると、緩やかな凹みに対して鋭い波
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