企業の新規事業開発を支援するRelicの知見を基に「新規事業における不確実性との向き合い方」について解説する本連載。第1回(2つのプロトタイピングで「正しく」「早く」失敗する)は、新規事業で発生する「不確実性」にはどんなものがあるのか、その不確実性を減少させるために「プロトタイピング」がなぜ有効なのかといった内容について説明しました。第2回は「プロダクトプロトタイピング」の進め方について解説します。 プロトタイピングの進め方 プロトタイピングにはさまざまな種類があります。その中でもプロダクトプロトタイピングは文字通りプロダクト開発で有効なプロトタイピングです。これを使うことで、機能やデザインなどプロダクトの“あるべき姿”を明確にできます。基本的な進め方は以下の4つのステップになります。 プロダクトにおける問いと仮説を書き出し、一覧化する(仮説定義) 仮説を重要度で分類し、「検証すべき仮説」