ソフトウエアからセキュリティ面のぜい弱性が消える--。そんな日が本当に来るとしたら,どう思うだろうか。「よかった」と思うだろうか。それとも,「仕事がなくなってしまう」「稼ぐ手段が減ってしまう」と思うだろうか。ぜい弱性を探す「Finder」と呼ばれる人たちは,ひょっとしたら後者かもしれない。 残念ながら(幸か不幸か?),ソフトウエアからぜい弱性がなくなる日は,恐らくやってこない。米マイクロソフトをはじめ,ソフトウエア・ベンダー/開発者はぜい弱性を残さない努力を重ねているが,何事にも100%ということはない。ソフトウエアを導入すれば,そこには必ず新たなぜい弱性が付いてくる。しかも,最近はWeb 2.0系のアプリケーションを中心に,ユーザーが新規導入するソフトウエアは増えている。攻撃者側は狙いやすいソフトウエアを見定め,用意周到にそのぜい弱性を突いてくる。 コンピュータ・セキュリティの研修・教育