2017年は製造業にとって、為替の変動幅もそれほどなく、大きなマイナス要因が少なかったため、全体的に「良い1年」となったといえるだろう。その中で黒いシミのようにネガティブな影響を与えたのが「品質不正」の問題である。 2017年10月には日産自動車の無資格者による完成車の不正検査問題が発覚。SUBARU(スバル)でも同様の無資格者による検査が明るみに出た。自動車メーカーだけでなく素材メーカーでも品質データ改ざんなどの不正が続いた。神戸製鋼所で検査証明書のデータを不正書き換えしていたことが明らかになった後、三菱マテリアルや東レのグループ会社でも検査データを書き換える不正があったことが明らかになった(※)。 (※)関連記事:「日本が誇るモノづくり力」は張り子の虎だったのか これらの立て続けに起きた品質不正の問題は、その多くが習慣化しており、組織的に行われていたものだった。「品質」を1つのブランド
![品質不正問題にどう立ち向かうのか、抜本的解決のカギはIoTと検査自動化](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05c400b58d93e36bcd7f663450ab687173a8c06c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fmn%2Farticles%2F1801%2F05%2Fcover_news039.jpg)