ルネサス エレクトロニクスの呉文精社長兼CEOが2019年3月29日に、都内で記者会見し、4月以後に計画している主要工場の停止について説明した。 3月30日の日経新聞によれば、「中国や米国での需要減少が顕在化した後に減産対応が遅れた」こと、および「自動車や産業用ロボットなど市場全体で需要が低下」しており「こうした製品に使う半導体の需要も落ち込んだ」ことを、工場停止の要因として挙げている。 そして、前掲の日経新聞は、「停止を検討するのは国内外14カ所ある工場のうち13カ所。まず国内の主要6工場で4~6月に平均で1カ月稼働を停止する想定だが、停止期間を短縮できる見込みもあるという。7月以降は未定だが工場によっては最大2カ月ほど停止すると見られる」と報道している。 要するに、ルネサスの国内の前工程主要6工場は、4~6月ごろ(恐らくGWを中心とする時期)に1カ月弱停止し、7月以降(例えば8月)にさ
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