インド洋の島国モーリシャス沖で起きた貨物船の重油流出事故で、繊維ベンチャーのエム・テックスが自社製品の油吸着材を現地に送り、重油回収作業を支援しようと動いている。 インド洋の島国モーリシャス沖で起きた貨物船の重油流出事故で、繊維ベンチャーのエム・テックス(東京都大田区)が自社製品の油吸着材を現地に送り、重油回収作業を支援しようと動いている。多額の費用を賄うため、「クラウドファンディング(CF)」を利用して資金を調達、現地の非政府組織(NGO)と連携し、近く一定量を現地に送るめどが付いた。今回の事故は日本企業が保有する貨物船によるもので、日本の支援の在り方も問われており、支援の輪も広がりつつある。 自衛隊も品質評価 エム・テックスが現地に送ろうとしているのは、綿のような油吸着材「マジックファイバー」。超極細繊維「ナノファイバー」の特殊な繊維構造によって、水をはじき油分だけを吸い取ることができ