デジタル庁創設で出遅れたデジタル化を急ぐ日本政府、DX(デジタルトランスフォーメーション)を果敢に叫び、コロナ禍を生き延びようとする日本企業。日本が抱えてきた課題を一気に顕在化せしめた新型コロナは、容赦ない変革を日本企業に突きつけている。 グーグル、アマゾン・ドット・コム、フェイスブック、アップルといったいわゆるGAFAと呼ばれる企業群はコロナ禍を追い風に変え、成長を加速させている。完全にGAFAに覇権を握られ、生きる道を失ったかに見える日本企業。そして、「失われた30年」を過ごしてきたと言われる日本企業。だが、本当に日本は失うだけの時間を過ごしてきたのだろうか。 「選択と集中」ができなかった日本には、技術や人の多様性が残った。そして、これこそが今から始まる二回戦で大きな武器と変わる。GAFAが寡占したかに見えるデータの領域は実は一部。二回戦はハードウエアに強い日本企業に大きなチャンスをも