国際政治の力学に変化を及ぼしかねないハマス・イスラエル紛争への対応で、苦悩しているとみられるのがロシアのプーチン大統領だ。もともと同国は両者との関係は良好で、国内イスラム勢力の存在などから一方に与することは難しい。隣国ウクライナとの戦いを継続する中、プーチン大統領は今後どう動くのか。今回は中東情勢に対するロシアのスタンスの背後にある事情を解説します。 (宇山 卓栄:著作家) かつて「テロリストは便所でぶち殺す」と発言したプーチン大統領だが… ロシアのプーチン大統領はハマス・イスラエル紛争への対応に苦慮しているようです。 ロシアは反米という立場から、ハマスやハマスを支援するイランなどと連携を強めたいとの思惑がありますが、一方で、イスラエルとは敵対しているわけではなく、盟友関係にあります。イスラエルの背後にアメリカがいるとはいえ、関係は良好です。 ロシアとイスラエルが盟友関係にある理由は主に2
![深まるプーチン大統領の苦悩、ハマス・イスラエル紛争で「股裂き」外交に 「テロとの戦い」でイスラエルと連携してきたロシアの矛盾が中東危機で噴出 | JBpress (ジェイビープレス)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/adddf0c1eba73dbbc309696123ccde569b54b190/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fjbpress.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F7%2F5%2F1200mw%2Fimg_75469f16e56803273bfdddbfab6629766088721.jpg)