中東のレバノンで、イスラム教シーア派組織ヒズボラのメンバーらが所持していたポケットベル(ポケベル)やトランシーバー(ウォーキートーキー)が次々と爆発し、周辺にいた人たちを含め多数の死傷者が出ました。ヒズボラはイスラエルによるサイバー攻撃だと訴え、報復攻撃を示唆しました。パレスチナ自治区ガザでのハマスとイスラエルの戦闘がレバノンにも広がることが懸念されています。イスラエルとヒズボラとの間に何が起きているのでしょうか。やさしく解説します。 (西村卓也:フリーランス記者、フロントラインプレス) 【目次】 ポケベル、トランシーバーが相次ぎ「爆弾」に イスラエルの情報機関「モサド」が関与か プラスチック爆薬を忍び込ませたか ハマスとの戦闘がレバノンにも拡大 イスラエルとヒズボラ、対立の歴史 ローテク機器を武器に変えた高度な「情報戦」 ポケベル、トランシーバーが相次ぎ「爆弾」に 爆発は2回にわたって起