ルカシェンコ大統領の復習 ベラルーシからリトアニアやポーランドに大量の中東難民が入り始めたのは今年の夏頃だった。 去年8月、リトアニアで摘発された不法入国者は81人だったが、それが今年の8月は4100人に急増。さらに著しかったのはポーランドで、去年1年間で122人だったのが、今年は9月の時点で7535人、10月は1万7300人にも上ったという。 ポーランドはEUの東端に位置するため、ハンガリーなどと共にEU国境の防衛を担ってきたが、彼らの方針は、絶対に難民を入れないというものだ。 「ポーランド国民は祖国を、現在、フランスの多くの街で見られるような風景にするつもりはない」(欧州議会のポーランド人議員の言葉) だから、ギリシャやイタリアに入っていた難民を手分けして引き取るというEUの案にも最初から断固反対で、彼らは、ウクライナなど文化的に親和性のある国からの移民・難民は受け入れても、中東からの