NPOメディア「InFact」編集長、大阪芸大短期大学部教授。NHKでテヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て現職。日刊ゲンダイ本紙コラムを書籍化した「ファクトチェック・ニッポン 安倍政権の7年8カ月を風化させない真実」はじめ、「コロナの時代を生きるためのファクトチェック」「トランプ王国の素顔」「ファクトチェックとは何か」(共著)など著書多数。毎日放送「よんチャンTV」、フジテレビ「めざまし8」に出演中。
3月1日の衆議院本会議で提出された根本厚生労働大臣の不信任決議案において、小川淳也議員が行った趣旨弁明の演説が、NHKによって本人の言葉を一切紹介されることなく、悪意あるようにしか思えない編集で報じられたことについては当サイトでも報じた通りだ。(参照:”小川淳也議員による根本大臣不信任決議案趣旨弁明を悪意ある切り取り編集で貶めたNHK”–HBOL”) この例からもわかるように、いまNHKの報道が異常事態に陥っている。 22日発売の『月刊日本4月号』では、安倍政権に不都合な報道が抑えられ、安倍総理を持ち上げる「提灯報道」一色になり、「安倍様のNHK」と揶揄されることについて、第一特集で報じている。同特集から、長年NHKで活躍してきた永田浩三氏の論評を紹介したい。 ── 現在のNHKの報道をどう見ていますか。 永田浩三氏(以下、永田): 私は2009年に退職するまで、32年間NHKでディレクタ
“命令放送”で国益は守れない、NHKへの“命令”を考察 (田原 茂行=常磐大学講師) 『視聴者が動いた 巨大NHKがなくなる』著者、田原茂行氏が、総務省によるNHKへの放送命令の意義、影響を考える。 11月10日、菅義偉総務大臣はNHK橋本元一会長に対し、「ラジオ国際放送で、北朝鮮による拉致問題に特に留意して報道することを命ずる」命令書を手渡した。取材陣に囲まれた橋本会長は「これまで通り、放送の自主、自律、番組の編成権を堅持して放送を行うことを(大臣に)申し上げた」と語った。「自主、自律」はいかにも苦し紛れに吐き出された感じだった。 外国旅行中にNHKの番組をテレビで見られるようになったのは、通信衛星が自由に使えるようになった90年代年からのこと。それまでは、短波放送による「ラジオ日本」が唯一の国際放送であった。 戦後の国際化の進行の中で、NHKは「ラジオ日本」の使用言語の拡大を
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く