新型コロナウイルスによる休園休校が続き、来月以降の再開も不透明なままだ。こうした中、まるで子どもたちの救世主のように現れたのが「9月入学」案だ。口火を切ったのは都道府県の一部知事だったが、政府も9月入学には前向きな姿勢を示している。コロナの収束が見えない中、なぜいま9月入学なのか?緊急検証する。 高校生が9月入学呼びかけ・知事たちが賛同 事の発端は4月1日に都立高校の3年生がツイッターに投稿した「新学期の開始を、この機会に諸外国と同じ9月に」というメッセージだった。その後このツイートは大きな反響と共感を呼び、大阪の高校3年生が「秋学期制度の導入を!!」という署名活動を始めた。彼らの提案の理由は次の4つだった。 ・全国一律で8月末まで休校にすることで9月から平等な教育を受けられる可能性が高い ・入試等もそれに準ずることで混乱を抑えることができる ・海外の学校と足並みを揃えることによる留学の推