写真やつぶやき、日記など、故人が残した痕跡を再構築してデジタル故人を作り出す。その需要は現在どれくらいあるのだろうか? 世界がコロナ禍に見舞われた2020年以降に行われた調査とその分析から、最新の世相を探りたい。 「デジタル故人は受け付けない」と考える人が多数派 デジタル情報と死の関係性を追いかけている関東学院大学の折田明子教授は、2022年1月に調査会社のマクロミルに依頼してオンラインアンケートを実施した。20年以降に近親者を亡くした20歳以上の日本人を対象に、故人が残したデジタルデータやSNS(交流サイト)などをどうしたいかを問う内容だ。有効回答は20代から70代まで1303件。