実を言うと、わたしは大学院に入るまで自分のPCを持っていなかった。せいぜい論文を書くために大学のPCを使ったくらいのものだ。 子供のころにお隣のApple IIを使えるだけ使っていたが、このマシンは「ウルティマ」や「The Prisoner」など、Apple Computerの最初の全盛期に開花したゲームをプレイするための専用機と化していた。 従ってわたしとしては、Apple IIがPC革命の口火を切ったとは個人的には言えない。だが、もちろんほかの人にとっては、そしておそらくこの30年もの間、Apple IIは新世界をもたらしてきたに違いない。 Apple IIが最初に出荷されたのは1977年6月だが、デビューは同年4月の16日と17日、サンフランシスコで開催された第1回West Coast Computer Faireでのことだと、ポール・クンケル氏の1997年の著書「アップルデザイン」
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