大人数アイドルグループの停滞 コロナが終わらない。 2020年の早春からかれこれ2年半、コロナ禍と呼ばれる状況が続き、現在は第7波の真っ只中だ。初期のような得体の知れない恐怖感というものはさすがに薄れつつあるものの、警戒心はあちこちに残り、この2年半は社会の空気を大きく変えた。 そんな影響のひとつに、芸能界における大人数アイドルグループの停滞というものがある。 その中心というべき、AKB48や乃木坂46に代表される48系・坂道系のグループも深い痛手を負った。なにしろ「会いに行けるアイドル」が売りだ。握手会やコンサートといった、対面式あるいは密集型のイベントがやりにくくなったことで、パワーダウンしてしまい、全体的に失速した印象を否めない。 特に負の影響をこうむったのが、日向坂46だろう。前身は15年発足のけやき坂46で、アルバムデビューは18年だが、19年2月に改名。「キュン」や「ドレミソラ