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社会と書評に関するquagmaのブックマーク (4)

  • 渋谷望『ミドルクラスを問いなおす-格差社会の盲点』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    戦後日の労働史から住宅問題、アメリカのノワール映画、シカゴ学派による軍事的暴力等々と、さまざまな道具立てを使った格差社会論ですが、正直な感想としては、いささか平板な左翼史観になっているのではないか、もう少し、「ミドルクラス化した労働者たち」の共同主観に踏みいった分析が必要なのではないか、というものでした。 いや、その萌芽はけっこうあちこちに書かれています。とりわけ、最後のコモンズ論は、うまく使えば前半の議論を立体化する最適の道具立てだったはずです。しかしながら、渋谷氏は、「第6章 コモンズを取り戻せ!-ミドルクラス社会からの離脱」というコンテクストでしかこれを使っていません。大変もったいない! 渋谷氏の「ミドルクラス化した労働者たち」のイメージは、ブルデューだのホガートだのといった舶来社会学に基づき、「出身階級から切り離され「ヤツラ」の側にいった者」であり、連帯を求めず孤立して出世競争に

    渋谷望『ミドルクラスを問いなおす-格差社会の盲点』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 渋谷望『ミドルクラスを問いなおす』 - heuristic ways

    先日書店に行ったとき、新刊コーナーで渋谷望『ミドルクラスを問いなおす――格差社会の盲点』(NHK出版 生活人新書、2010年)というを見かけ、少し考えて購入した。渋谷氏は『魂の労働――ネオリベラリズムの権力論』(2003年)の著者であり、「万国のミドルクラス諸君、団結せよ!?」(『現代思想』2005年1月号「特集=フリーターとは誰か」)という論文の次の指摘には刺激を受けたことがある。《ミドルクラスから排除されると同時にその「生活様式」を憧れる者は、言説化できない自己憎悪とコンプレックスに囚われる。》(2006-02-16「道徳的強制と自己憎悪」)。  渋谷氏はこので、九〇年代以降ネオリベラリズムがなぜ支配的になったのか、なぜそれが「なし崩し的に導入された」のかという問いを、系譜学的に遡って検証する。そして、ミドルクラスとはどういう存在なのか、ミドルクラスがその出自・来歴とともに覆い隠し

  • やっと出た『労働経済白書』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    諸般の事情で発表が遅れていた『労働経済白書』が、日ようやく発表されました。 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000iqmv.html ここ数年、経済財政白書の発表にぶつけて、「経財白書VS労働白書」で話題をつくるというのが定着しかかっていたのですが、今年はかなりずれてしまいました。 石水さんの白書執筆もこれで5冊目ですが、今回の異動でも動かなかったので、来年は前人未踏の6冊目でしょうか? 今年は、第2章が「産業社会の変化と勤労者生活」、第3章が「雇用・賃金の動向と勤労者生活」。前者が競争力を備えた産業構造と労働生産性向上の関係を分析しているのに対し、後者では非正規雇用の増加と賃金格差の拡大について分析するという構図になっています。 とりわけ第3章における次のような記述は、石水さんの基的な考え方が非常に明確に打ち出されています。(「概要

    やっと出た『労働経済白書』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • これでもかこれでもか ワーキングプア120連発 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    連合総研より、『ワーキングプアに関する連合・連合総研共同調査研究報告書Ⅰ―ケースレポート編― ~困難な時代を生きる120人の仕事と生活の経歴~』をお送りいただきました。 http://rengo-soken.or.jp/report_db/pub/detail.php?uid=208 ここに文と概要が載っていますので、是非ざっとでも目を通してみてください。ここには、現代日のもう一つの姿が、これでもか、これでもか、とばかりに120ケース連ねられています。 この報告書は、連合と連合総研が共同して行った働く貧困層への聞き取り調査120例のケースレポートです。もう一つ、アンケート調査も加えて分析した報告書は近日公表ということですが、この120ケース、一つ一つの事例が結構重いです。どれが、というのも難しいのですが、そうですね、最近の相撲部屋と暴力団の話題に引っかけてというわけでもないですが、調査

    これでもかこれでもか ワーキングプア120連発 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    quagma
    quagma 2010/07/22
    1500円、安い、と思い、反射的に購入を申し込んでしまった。
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