<機は熟した ~ネットワークの結成~> 昨年5月に、東京の大妻女子大学市ヶ谷キャンパスで「性暴力禁止法をつくろう!ネットワーク」のオープニングパーティが開かれた。歌やパフォーマンスなど多彩なプログラムの中、最も印象に残ったのは実父からの性暴力被害から生き延びたサバイバーからのアピールだった。 それから1年。2009年6月27日に同じく大妻女子大学で、精神科医の宮地尚子さんをゲストに招いて1周年イベントが開かれた。ネットワークは着実に賛同の輪を広げ、性暴力禁止法をつくろう!という声は確実に大きな流れとなってきている実感がある。 これまでDV法改正や改正均等法のセクハラ対策強化などで、被害当事者の声を法改正に反映させるという動きが作られてきていた。そして、2007年に千葉の幕張で行われたDV根絶国際フォーラムの分科会で、性暴力禁止法をつくろうという呼びかけが行われる。その分科会のパネリス