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ブックマーク / shimazono.spinavi.net (3)

  • 『国家神道と日本人』への批評について(2)――子安宣邦氏の再論に応答する | 島薗進・宗教学とその周辺

    10月10日に子安宣邦氏の「怒りを忘れた国家神道論――島薗進『国家神道と日人』」という論説(第1論説)が、「ちきゅう座」(http://chikyuza.net/n/archives/3705)というサイトに掲載され、私はそれに対する応答を「『国家神道と日人』への批評について――とくに子安宣邦氏の論説に応答する」と題して、私自身のこのブログ「宗教学とその周辺」に掲載した(第2論説)。これについて「ちきゅう座」から掲載の要請があり、私はそれに応じた。続いて、10月29日づけで「ちきゅう座」に子安氏の「イノセントな学者的欲求が犯す罪─「怒り」の理由」と題する島薗批判の再論が掲載された(第3論説)。この第3論説は私の論旨への誤解、無理解、および現在の国家神道をめぐる論争状況への誤解、無理解が顕著に見えるので、この論説で応答しておきたい。 子安氏は、「国家神道」概念の見直し論が問題なのだと書い

  • 中川保雄『放射線被曝の歴史』に学ぶ(1) | 島薗進・宗教学とその周辺

    一、前置き 東日大地震が引き金となって起こった福島第1原子力発電所の事故により、大量の放射性物質が放出された。この事故により多数の周辺地域住民が移住や長期の避難生活を強いられている。また、避難を指定されていない人たちの多くも、放射性物質による汚染から生ずる健康被害のリスクを見越して、さまざまな対応を迫られている。小さな子供をもつ親や妊婦、また学校・保育所等の関係者の悩みは深い。農水畜産業に携わる生産者を初め、多くの職業人が甚大な損害をこうむっている。節電による困難も小さくない。広い地域の多様な人びとに影響は及んでいる。 この問題に関わり、放射線の専門家たちが低線量の放射線では被害がないと断言したり、強く示唆したりしている。他方、低線量の被曝も人体に深刻な影 響を及ぼす可能性があるとし、政府や自治体の対策が不十分だと批判する学者もいる。多くの市民はどちらが正しいのか分からず、とまどい途方に

  • 日本学術会議会長は放射線防護について何を説明したのか? | 島薗進・宗教学とその周辺

    6月17日に日学術会議会長談話「放射線防護の対策を正しく理解するために」という文書が公表された http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-21-d11.pdf 。私は5月19日にこのブログに「福島原発事故災害への日学術会議の対応について」という文章を掲載し、日学術会議の福島原発事故に対する日学術会議の対応、とりわけ放射線の健康への影響についての情報提供が適切ではないことについて批判的な意見を述べた。なお、私は日学術会議(会員210名)の第1部に属する哲学委員会の3人の会員のうちの1人である。 これを受けて日学術会議哲学委員会委員長の野家啓一氏(東北大学副学長)は、6月8日刊行の『日学術会議第1部ニューズレター』第21期第7号http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/1bu/letter21-7.

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