中部電力は11日、廃止措置中の浜岡原発1号機(御前崎市佐倉)の燃料プール内に保管してある燃料集合体の点検で、ひび割れが見つかった燃料棒1本の別の部分に長さ約3ミリの傷を確認したことを県に報告した。燃料集合体の取り扱いに支障はないとして、廃止措置計画に基づき1月下旬に5号機燃料プールに移す。 中電は1号機に残る燃料集合体1体の搬出に当たり、外観調査などを実施。ファイバースコープなどで、燃料棒の表面に傷があることを新たに確認した。この燃料棒は1995年にひび割れが見つかっていて、中電の担当者は「運転中に混入した異物が触れてできたと推定される」との見方を示した。 燃料集合体は燃料棒60本で構成する。超音波法による内部調査などでほかの燃料棒の異常は見つからず、中電は「搬出に当たって問題がないことを確認した」としている。 今後、1号機の燃料プール内で燃料集合体を輸送容器に入れ、5号機の燃料プー