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ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (3)

  • 八田達夫「送電網は新規事業者に開放を 原発は政府が管理すべき」in『週刊東洋経済』

    Twitterに書いたことをほぼそのまま掲載。 日の電力問題(原発問題含む)をもっとも入門レベルで解説しているのが、八田達夫先生の「ミクロ経済学?」(東洋経済新報社)。そこでは送電と発電の分離、電力自由化の効用などが独占理論の枠組みで解説されている。これはぜひ読んだ方がいいと思う。簡単だし。 その八田先生の『週刊東洋経済』での議論はこの入門レベルの上にたって今日の東京電力問題についてスタンダードな批判と問題提起をしたものと思う。日の原発政策の最大の問題は文民統制の失敗ということだと指摘している。 ちょっと引用。「日の原子力政策を策定する原子力委員会(内閣府に設置)のトップは、原子力工学の大物教授であり、同門出身者が電力各社、設備会社、経済産業省の原子力事業や政策を担う。つまり、中立を装っているが、陸軍大学の教授に戦争の最終決定を委ねているようなものだ」 すごいきつい表現で、間接的だが

    八田達夫「送電網は新規事業者に開放を 原発は政府が管理すべき」in『週刊東洋経済』
  • 物語経済学についての雑感

    タイラー・コーエンの経済学は、最近、独自の進化をみせている。特にリーマンショック後の米国経済の落ち込みによって、人々の文化消費のあり方が変化したという。この点は拙著『AKB48の経済学』でも詳細にふれた。 コーエンはノーベル経済学賞を受賞したトマス・シェリングの論文「消費器官としてのこころ」をベースに、リーマンショック以後の人々は、ネットのさまざまな経路(Twitter、Facebook、ブログなど)を通じて、「こころの消費」により傾斜し出したという。 例えば、ブログを通じて人々は自分の日々の「物語」を生産し、またそれを自ら消費しているという。このような個々の「物語」は、コーエンのいうような個人レベルだけではおさまらないだろう。他者のブログなどと繋がる(リンクする)ことで、さらに大きな「物語」のネットワークを構築するだろう。 この物語の経済学は、コーエンによれば、従来の希少性の学問である経

    物語経済学についての雑感
  • 長谷川幸洋『日本国の正体』 - Economics Lovers Live

    前も少し書いたかもしれないけど、まだ全部読んでなかったので、以下に簡単なメモ書き。民主党政権になって書の内容の前提になっていた光景も変わった感じ。例えば事務次官等会議はもうないし。 日の政策を動かしているのは官僚である。官僚の行動のインセンティヴは「天下り」などの金銭的なものに大きく依存している。新聞はこの官僚依存構造の補完勢力(極端には主人とポチ=飼い犬)の一面がある。官僚の「ご説明」=刷りこみ工作は盛んである……これが書の主張の概要であろう。 「実は、財務省はこうした学者や民間エコノミストたちがどんな意見を言っているのか、日常的にチェックしている。それを案件別に分けて整理し、幹部たちに配布している。略 財務省はテレビで発言するような有識者、コメンテーターと呼ばれるような人たちも重視して、丹念に「ご説明」に歩いている。テレビの影響力はとても強い。新聞の社説を読まなくても、テレビのワ

    長谷川幸洋『日本国の正体』 - Economics Lovers Live
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