木箱いっぱいのスルメイカ=鳥取県水産試験場提供 鳥取県境港でスルメイカが大漁だ。2月の漁獲箱数は前年同期の約80倍。昨夏の猛暑と年末年始の寒波の影響という。 鳥取県水産試験場によると、1〜20日に境港に揚がったスルメイカは計9万5630箱(1箱約6キロ)。中旬には1日で1万5千箱以上の日もあった。あらかじめ漁船に積んでいた発泡スチロールの箱が足りず、木箱やプラスチックのタンクで水揚げをする船もあったという。 水産試験場によると、スルメイカは夏は北海道付近にいて、海水温が下がる冬に九州付近まで南下する。鳥取県沖を通るのは例年12月ごろだが、昨夏の猛暑で日本海の水温低下が遅くなり、南下が2月になった。例年は韓国寄りの海を通るが、年末年始の寒波で急激に水温が下がり、島根・隠岐諸島周辺から流れ込む冷たい海流を避けようとして、今年は鳥取県寄りの海を通過しているという。 水産試験場沖合漁業部の