北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイルの発射を受け、政府や山形県などが9日、日本海沿いの同県酒田市で弾道ミサイル飛来を想定した住民避難訓練を行った。情報伝達や避難の手順を確認するのが狙いで、住民ら約550人が参加した。 午前10時半すぎ、住民らは防災行政無線の放送や、携帯電話に届いたメールでミサイル発射の一報を確認。適切な避難先を自分で選び、小学校などに足早に移動した。屋内への避難が間に合わないと判断し、畑の中にうずくまって身を守った人もいた。 参加者の主婦(63)は「ミサイルの脅威を自分の問題として考えるきっかけになった。訓練だけで終わり、現実にならないでほしい」と話した。 昨年8月と今年3月には、ミサイルが秋田県沖の日本海に落下。山形県の吉村美栄子知事は4月、「万が一の場合にも対応できるようにしたい」と訓練の実施を表明していた。 政府による同様の訓練は秋田県男鹿市や山口県阿武町で既に行われた。
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