元旦の地震からネットをまともに見る気がしない。先日ふとThreadsを開いたら、最初に挙がってきたのが、あれは人工地震だったという主張だった。私は表現の自由をほとんど何より尊重すると自負していたのだけど、だんだんその自信がなくなっていく。 Threadsのおすすめがなんだかおかしいのは、私の使い方が悪いせいか、アルゴリズムに日本が見捨てられてるせいかと思っていたけれど、ちょうどInstagramのCEOがおすすめの品質が低いことを謝罪していたので、どうもこれは世界的な問題らしい。少し安心した。安心している場合ではないが。 思えば311はもう13年近く前で、あのころTwitterがインフラとしてずいぶん持ち上げられていたのは、今と比較すると隔世の感がある。Twitter/Xの惨状は言うまでもなく、FacebookもGoogleも胡乱なアルゴリズムや低品質な広告が批判されていたところでこういう
地方にいるからこそ、見えてくるものがある。東京に集中する大手メディアには見過ごされがちな、それぞれの問題を丹念に取材する地方紙、地方テレビ局。彼らはどのような信念と視点を持ってニュースを追いかけるのか? 報道の現場と人を各地に訪ね歩く「地方メディアの逆襲」。ドキュメンタリー「映像」シリーズの放送を長年続ける大阪・毎日放送に迫ります。 地方テレビ局発のドキュメンタリーが気を吐いている。視聴者が減少し、広告収入でネットに抜かれ、それでも視聴率に汲々として、「早く、安く、わかりやすく」と情報バラエティー化が進むテレビ業界にあって、ドキュメンタリーは「金と時間を食うばかり」「好きなことばかりやっている」と片隅に追いやられてきた。しかし、それぞれの現場で足を踏ん張り、力のある作品で存在意義を示す作り手たちは今も全国各地にいる。しぶとく生き残っている。 大阪の毎日放送は月に1回、日曜深夜にドキュメンタ
地方にいるからこそ、見えてくるものがある。東京に集中する大手メディアには見過ごされがちな、それぞれの問題を丹念に取材する地方紙、地方テレビ局。彼らはどのような信念と視点を持ってニュースを追いかけるのか? 報道の現場と人を各地に訪ね歩く「地方メディアの逆襲」。先の沖縄県知事選挙を機に「ファクトチェック・フェイク監視」を始めた琉球新報に迫ります。 「ポスト・トゥルース(脱真実)」という言葉が欧米発で流行したのが2016年。「フェイクニュース」「オルタナティブ・ファクト」などの言葉も定着して久しく、これに対する「ファクトチェック(事実検証)」の取り組みも、各国のメディアや専門サイトで進んでいる。 日本の地方メディアで、いち早く取り組んだのは沖縄の琉球新報だ。戦後75年間、望まぬ米軍基地を押し付けられ、危険と不安にさらされ続ける沖縄には、何十年も前から本土発の「基地神話」がまとわりついてきた。それ
地方にいるからこそ、見えてくるものがある。東京に集中する大手メディアには見過ごされがちな、それぞれの問題を丹念に取材する地方紙、地方テレビ局。彼らはどのような信念と視点を持ってニュースを追いかけるのか? 報道の現場と人を各地に訪ね歩く「地方メディアの逆襲」。12月9日にちくま新書の1冊として刊行予定です。こちらでは、政府が断念したイージス・アショア配備計画を追い続けた秋田魁(さきがけ)新報を取り上げた回の一部がご覧になれます。 2020年6月15日、河野太郎防衛大臣は、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を秋田県と山口県に配備する計画の停止を表明した。24日には政府が計画を撤回。国家安全保障政策の柱の一つであるミサイル防衛が見直されることになった。 河野大臣は、ミサイル打ち上げの際に切り離す推進装置「ブースター」の落下で安全が確保できないことを理由に挙げたが、最初に流れを
会見を行った安田純平さん(撮影/福井しほ)この記事の写真をすべて見る 会見を行った安田純平さん(撮影/福井しほ) 安田純平さんの手帳(撮影/福井しほ) シリアに2015年に入国して武装勢力に拘束され、約3年4カ月ぶりに解放されたジャーナリストの安田純平さん(44)が2日、東京都内の日本記者クラブで帰国後初めて記者会見した。 【安田さんが残した手書きメッセージはあの漫画の名セリフだった】 午前11時ごろ、スーツ姿で厳しい表情を浮かべて現れた安田さんは、解放時に長く伸びていたひげは、短く整えられていた。 会見の冒頭は立って、「解放にご尽力いただいた皆さんに深く感謝します」と感謝の気持ちを述べて頭を下げた。さらに「私の行動によって、日本政府が当事者にされてしまったことも申し訳なく思っている」「何があったか、可能な限り明らかにすることが私の責任だと思っています」と発言した。体調を考慮し、着席後のフ
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