【出版】iPad登場で電子書籍、価格上昇の怪2010年5月10日 筆者 植村八潮 米国の電子読書端末ブームが白熱化してきた。ソニーリーダーやアマゾン・キンドルによる市場拡大に乗じて、新規参入が続いている。1月に米国で開催されたCES(コンシューマーエレクトロニクス・ショー)は、携帯端末の試作機展示や新製品発表のラッシュで、その数は40とも50とも言われている。 群雄割拠する市場の中でも、米国アップルの携帯端末「iPad(アイパッド)」が本命視されてきた。アップルの発表によると、4月3日の発売初日に30万台以上が販売され、電子書籍はiPad経由だけで25万冊以上売れたという。 購入をめざして徹夜で並ぶ熱狂的ユーザーの姿をネットやニュースメディアが伝えてきた。待ちきれないように店先で使用を始める人たちは、嬉々としてゲームを楽しむ人の姿と重なって見える。ギーク(オタク)とまで呼ばれるファンの存在