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![閉館の旧明石市立図書館、県立公園に「居座り状態」 土地返還の期限切れ 解体求める県、市は結論出せず…](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6b96a77ddd9e7336b39a8ef01e3e4e8f2f70ae98/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fi.kobe-np.co.jp%2Fnews%2Fsociety%2F202308%2Fimg%2Fa_16727022.jpg)
神戸市にはなんと「12」の公共図書館があります。最近は「東灘図書館」「北神図書館」「三宮図書館(仮移転)」「西図書館」が移転・開館し、「名谷図書館」が新設されました。 でも、建物がオシャレになって、本の数が増えただけではありません。勉強したり遊んでみたり、ときにはリラックスする場所として、ますます自由に過ごせる場所になりました。神戸市は昔もいまもこれからも、ずっと「図書館のまち」なんです。 木材をふんだんに使った名谷図書館そんな図書館のしくみを支えるのは、もちろん「ひと」。たとえば、図書館司書というおしごとです。でも、どんな人たちで、なにをしているのか分からないですよね。ぼくも図書館を「本を借りるだけ」でしか使っておらず、図書館司書の存在をあまり気にかけたことがなかったんです。 「え、そもそも図書館って本を借りるところでしょ。というか神戸市って、図書館に行かなくても本を借りられる便利なサー
泉市長が明石港東外港地区への移転を県に提案した県立図書館。旧市立図書館の建物(右)が隣接する=明石市明石公園 兵庫県明石市の泉房穂市長は、同市の明石公園内にある県立図書館について、明石港東外港地区(同市中崎1)への施設移転を県に提案している。都道府県で最低レベルの蔵書数や貸出冊数の改善を図ることなどが主な理由。県は耐震補強工事をして間もないとの理由で断っている。同地区をめぐっては県が再開発を計画しており、泉市長は図書館の移転を検討に加えるよう、改めて斎藤元彦知事に話し合いを求める意向。(長尾亮太) 同地区の再開発をめぐり、市は今春、図書館や芸術文化センターなどを整備する独自の案を県に提出。県知事選を控えた6月には立候補予定者に対し、泉市長の提案に対する考えを尋ねる公開質問状を送付した。斎藤知事からは「協議する」との回答を得ていた。 また、10月17日に明石市で開催された全国豊かな海づくり大
2020年12月、家庭医療専攻医である僕は、豊岡市の空き店舗に小さな図書館を作った。だいかい文庫と名付けた図書館は、おかげさまでオープン4ヶ月で400冊程度借りられている賑わう図書館となっている。 この図書館は、「シェア型図書館」である。市立や大学の図書館のような公立ではなく、民間のシェア型図書館だ。まちに暮らす人たちが一口2400円/月から共同出資し、一箱本棚オーナーとなり、自分のおすすめする本を図書館に置いて、交互にお店番をする仕組みである。現在、一箱本棚オーナーさんは50組を超えている。一個人、企業など多様な方に借りていただいている。うち15人程度の一箱本棚オーナーさんが交互にお店番をしている。 僕も週1回お店番をしている。一方でフルタイムで病院の総合診療科の医師として働いている。(まだまだ見習いの域だが、、、) どうして医師がシェア型図書館を作るに至ったのか。図書館はどう活用されて
1974年に図書館としての利用が開始された加古川図書館。加古川町公会堂だった頃は音楽会などが催され、地域の文化拠点だった=加古川市加古川町木村(撮影・笠原次郎) 作家の三島由紀夫が徴兵検査を受けた場所として知られる加古川市立加古川図書館(兵庫県加古川市加古川町木村)が、存廃の岐路に立っている。築85年を過ぎた建物は老朽化して雨漏りがあり、耐震診断もしていない。改修には多額の費用が見込まれ、10月のJR加古川駅前への図書館移転後について、市は「解体も選択肢」とする。兵庫県景観形成重要建造物に指定されており、市民からは保存、活用を求める声も上がっている。(斉藤正志) 兵庫県建築士会の初代会長を務めた建築家、置塩章(おしおあきら)の設計で、1935(昭和10)年に加古川町公会堂として建築された。 鉄筋コンクリート造り2階建て。正面の半円形の窓を幾何学模様のステンドグラスで飾るなど、アールデコ調を
兵庫県たつの市立の図書館4館が1月、新型コロナウイルス対策予算で「図書除菌機」を各1台導入した。電子レンジのような外観で、ページ間のごみを風で吹き飛ばし、紫外線照射や消臭抗菌剤で除菌するという。西播磨を含め各地の図書館に広がりつつある製品だが、新型コロナウイルスへの効果は立証されていないといい、感染症専門医は「費用対効果は薄い」と指摘している。(直江 純) 市教育委員会によると、導入費用は4台で計約540万円。国のコロナ対応地方創生臨時交付金を財源とした。福崎町や加西市などの導入例を参考にした。各館では物珍しさもあって、除菌を希望する利用者が順番待ちすることもあった。 だが、日本図書館協会(東京)の資料保存委員会は、紫外線照射を推奨していない。同委員会は昨年7月、コロナ対策をまとめた文書「人と資料を守るために」を公表。そこでは「紫外線の新型コロナへの効果はまだ立証されておらず、各国機関もむ
新型コロナウイルスの感染拡大で兵庫県の東播2市2町の公立図書館が5月上旬まで休館する中、加古川市でインターネットによる電子図書の貸し出し利用数が伸びている。パソコンやタブレット、スマートフォンといった端末で読むことができ、図書館カードが必要だが、カードを持っていても利用していない人はまだ多い。同市立中央図書館(同市平岡町新在家)司書の又賀静香さん(43)は「この機会にぜひ試してみてほしい」と話す。 「図書館流通センター(TRC)」のシステムを利用した電子図書館。同市では2016年に始まり、同時に5点まで借りられる。現在の蔵書は2千点以上あり、文学作品や児童書、ビジネス本と多彩なジャンルがそろっている。加古川市電子図書館のホームページには貸し出しランキングが掲載され、会員制交流サイト(SNS)やスマートフォンのガイドが上位に並んでいる。
閉館の危機にあった兵庫県宍粟市一宮町福野のサンパティオ図書館が、25日から週2回のペースで再開することになった。近くに住む保育士の飯田里美さん(54)が施設を借り、館内にブックカフェ「ハピネス」を開設。カフェの収入で経費を賄いながら、住民や子どもたちが気軽に立ち寄れる場として運営する。 同館は1997年にハリマ農協(同市一宮町)が開いた全国的にも珍しい民営図書館。蔵書は約4万冊あり、特に約1万800冊の児童書は種類が豊富で、現在では手に入らない貴重な本もあるという。 一宮町北部では唯一の図書館として住民らに親しまれていたが、同農協の経営見直しで昨年10月から休館。新たな運営者を募集し、見つからなければ閉館する予定だった。 飯田さんは12年前に同農協を退職し、一宮町内の公立保育園で保育士として勤務していた。ここ数年で一宮町北部から診療所やスーパーなどが次々と姿を消す中、なんとか図書館を守りた
兵庫県の加東市立の4図書館が個人に貸し出した冊数を、人口で割った平成25年度の「貸出密度」が、人口3万人以上4万人未満の全国172自治体で最多となった。9年連続のトップで、2位以下を大きく引き離している。18年3月の合併後も旧町単位で図書館を保持しながら、どの図書館でも借りられ、返却もできるシステムで利便性を高めてきたことなどが功を奏したとみられる。 日本図書館協会の調べによると、加東市立図書館の25年度の貸し出し冊数は65万6千冊で、貸出密度は16・4。2位の静岡県御前崎市は11・2、3位の山梨県中央市は10・8だった。 9年連続の日本一に加東市立中央図書館の大橋正明館長(57)は「旧町単位で図書館があるため、市民に身近な存在になっている」と話す。最寄りの図書館に本がなくても、他の3館から取り寄せてくれるサービスもある。同市は図書館事業として、雑誌を除く新刊書の購入に年間1800万円を充
兵庫県篠山市立中央図書館(西吹)で、書庫などに保管されていながら閲覧できない状態になっている郷土史料について、市民が主体となって目録を作り、劣化や散逸を防ぐ作業が進められている。貴重な資料を次世代に引き継ぐ取り組みで、同館の担当者は「資料は篠山固有の文化遺産。まちづくりの一環として進めたい」と話す。(安福直剛) 「平成の大合併」で誕生した自治体では、旧庁舎や図書館にあった資料が多数散逸したと言われている。篠山市の中央図書館では約18万冊の蔵書のうち千点以上が整理されず閲覧できない状態になっている。 資料には同じ内容が他にない重要なものも多い。保存・活用しようと同館は2013年、神戸大学大学院の特命助教を招き「地域資料整理サポーター養成講座」を開いた。古文書の読解や整理の手順、目録の作成方法について、実技を交えた説明があった。 13人いる市民サポーターは現在、丹南町史(1994年発行)の編さ
利用者低迷に悩む全国各地の図書館でイメージチェンジを図る動きが注目を集めるなか、兵庫県・播州地域の図書館でも従来の枠組みを超えた企画や試みが行われている。雑誌の年間購入費を地元企業などに負担してもらう「雑誌スポンサー制度」や、乳幼児を連れた母親たちが気軽に利用できる「赤ちゃんタイム」を導入したり、利用者拡大のためのイベントが企画されたり…。電子書籍の普及による活字離れ、図書館離れに加えて、地方自治体の財政難もあって、各地の図書館は生き残りに懸命だ。そんな舞台裏を追ってみた。(前田雅紀)館長が直々にスポンサーを依頼 兵庫県加西市の「加西市立図書館」では、今年2月から「雑誌スポンサー制度」を導入した。市内の21企業、事業者から計39誌の年間購入費約20万円を負担してもらう代わりに、雑誌を覆うビニールカバーと表紙の間にスポンサー企業、事業者の広告を差し入れることができる。 スポンサーは同館の購入
5月13日、中央図書館にて、TRC大阪支社の皆さん、TRC地区館館長さん、図書館総合研究所の方、Air Aromaの方と面談しました。中央図書館職員の皆さん3名も同席され、図書館ネットからは2名でした。 4月例会後、中央図書館にアロマサービスについての対処をお願いしたところ、中央図書館は重く受け止め、TRCさんにお伝えくださいました。TRCさんが直接私たちに説明したいとのことで、面談をセッティングしてくださいました。 4月にお願いした内容については下記のエントリーでご報告した通りです。 神戸・図書館ネットワーク アロマサービスについて中央図書館にお願いしました 図書館総合研究所さんとAir Aromaさんから、使用しているアロマ精油の安全性について詳しく説明がありました。 TRCさんのホームページにもある通り、厳しい基準をクリアした精油のみを使っているとのことです。 図書館ネットは、安全性
兵庫県西脇市は、市図書館(同市西脇)の新館長を公募する。同市は、人口1人当たりの図書貸出数を示す「貸出密度」が北播5市1町で最低の3・7冊(2012年度)。最下位脱却を目指し、利用者増に意欲的な人材を求める。司書資格があり、これまでに図書館業務の企画運営、職員の指導をした経験がある人材が対象。 これまでは市職員や職員OBが務めてきた。新館長は市嘱託職員となる。4月から1年契約で、最長5年まで契約を延長する。賃金は管理職手当込みで月21万6100円。 公立図書館の貸出密度は、北播磨各市町が県内の上位を占める。県図書館協会がまとめた調査(12年度)では、1位の猪名川町(22・0冊)の後に、2位加東市(17・6冊)、3位小野市(13・0冊)、5位三木市(10・5冊)と続く。西脇市は33位(3・7冊)と下位に低迷する。 西脇市は図書等購入費も北播磨最下位で、市幹部は「新しい図書がないため、利用者が
作家の村上春樹さんや小川洋子さんの作品に登場する兵庫県芦屋市立図書館打出分室(同市打出小槌町)のルーツに新説が浮上している。従来の通説とは違う建物の可能性を建築家が指摘し、市教委も再調査を決めた。重厚な石造りの館はどこから来たのか‐。文学ファンの関心を呼びそうだ。(霍見真一郎) 同分室は鉄筋コンクリート2階建てで国の登録有形文化財。1930(昭和5)年、実業家松山与兵衛氏が銀行だった建物を美術品収蔵庫として現在地に移築、市が買い取り54年に図書館となった。 村上さんはデビュー作「風の歌を聴け」で「古い図書館」として取り上げた。読者メールへの返信などをまとめた「少年カフカ」でも「昔よく利用しました」「なかなかいいところ。存続してほしい」と振り返った。 また、小川さんも「ミーナの行進」で「蔓(つる)草が壁面を這(は)い、古めかしい両開きの扉には中国風の飾りがはめ込まれていた」と、細かく描写して
豊岡市京町の市立図書館本館に今月、本を殺菌、消臭できる機器「ブックシャワー」が設置された。本の汚れやにおいを落として気持ち良く読んでもらうためで、1回10円で利用できる。県内の図書館では初めての登場だが、「不特定多数の人が読む図書館の本に神経質になるのはどうか」と慎重な意見もあり、約2か月間、試験運用して利用者から意見を募る。(沢本浩二) ブックシャワーは高さ約1・3メートル、幅約60センチ、奥行き約50センチ。冷蔵庫のような扉を開け、本を立ててボタンを押すと、紫外線を照射してウイルスや雑菌を除去。同時に風を当ててページの間に挟まった微細なホコリやダニなどを飛ばし、静電気フィルムフィルターで吸着する。所要時間は30秒間程度。一度に2冊を処理でき、ほのかなアロマの香りが付けられる。 同館では、返却された本に破れや目立つ汚れがないかチェックし、布でから拭きする。しかし、まれに「ゴミが挟まってい
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