(この3月に退職を迎える職員に、図書館での仕事について振り返っていただきました。) 図書館員生活を始めて38年になりますが、3月末で定年退職です。長いようで短いようで…、なんとも不思議な気がする歳月です。 図書館員の職についたのは、1977年ですからインターネットもないし、もちろんスマホもない。そんな時代です。カード目録のカードを繰り込むのが休館日である月曜日の大事な仕事だったのです。先輩から「間違えるとその本を探している人には所蔵していないということになってしまうぞ。」と言われて、緊張感を持って仕事をしたことが思い出されます。 最初に配属されたのは、「館外奉仕部普及課」というところです。今、字面を見ただけでは、何をやるところかわからないという人がいるかもしれません。「館外奉仕」というのは、「館の外へ出てサービスする」ということ、「普及」というのは、「読書を普及させる」ということでしたが、