ある会社の社長から「社員に1人、問題児がいる」との相談があった。問題児自体はどの会社にもいるのでさほど珍しくない。そこで 「どんな問題を起こすのですか?」 と聞いたところ、「周りの意見を聞かず、勝手に仕事を進めてしまう」と仰っていた。 そのお話を聞き、私はひとつの疑問が浮かんだ。 社長は普段から、「社員がなかなか自分から動かない」と言っていた。「もっと指示を待たずに、自分から動いてくれるといいのに」とも言っていた。
新年度初め、全社員を前にして、力強く社長が語り始めました。 社長「グローバル化の中、会社の力が真に試される時代となりました。ここ数年、わが社の業績が思うように伸びなかったのは、まことに遺憾です。わが社は、今年度が正念場。この未曾有の危機に、“組織一丸となって”立ち向かわねばなりません!」 Aくん、隣に立っている先輩につい聞いてしまいました。 A「先輩、『組織一丸となる』って具体的にどういうことをするのですか?」 先輩「しーっ、黙って聞いていろよ」 社長「そのためには、会社組織が一体とならねばいけません! 今年はトップも不退転の決意で臨むつもりであります。それを受けて、従業員の皆さんも一人ひとりが経営マインドを持って、頑張ってほしいと思います!」 A「先輩、『経営マインドを持つ』って?」 先輩「しーっ」 社長「上司も部下も心をひとつにしてほしいのです! トップが決めたことを、素早く間違いなく
先日、「大阪府警の一芸採用」についてメディアでコメントする機会があった。なんてことはないニュースなので軽く触れる程度で済ませたが、その後にいろいろな出来事があって考えさせられてしまったので、ここでまとめておきたい。 まず、大阪府警の一芸採用だが、スポーツ等で実績のある人間を、従来の学科試験とは別コースで採用するものだ。「警官なのだから体力がある人材を欲しがるのは当然だろう」と思う人もいるかもしれない。確かにそれもあるかもしれないが、本当の狙いは、3年で2割に上るという府警の早期離職率の抑制にあるとみて間違いない。そして、この採用方針が一定の効果を上げることもまた間違いないはずだ。 体育会系が評価される理由 なぜか?それは民間企業が何十年も前から"体育会採用枠"的な枠を内々に作って体育会OBを優遇し、実際に彼らは組織の一員として高い実績をあげているためだ。その手法を取り入れるにあたって(企業
業績を上げるには顧客満足度の向上は不可欠、体系化されたプロセス管理で、商品や技術の開発効率が上がる――。こんな経営の「常識」が必ずしも正解とは限らない。名だたるグローバル企業ではゼロから見直し、よりブラッシュアップされた手法を開発している。 外食しようとお店に出かけると、テーブルの上に「お客様の声を聞かせてください」と書かれた簡単なアンケート用紙が置かれていることが多い。「料理の味に満足しましたか」「従業員の接客はどうでしたか」。いわゆる顧客満足度(CS)調査だ。 しばらく前に行ったチェーン店でもこうした用紙が置いてあった。味はそこそこだが、値段が安いのでまあ満足。ただし料理が出てくるのが遅く、従業員を呼んでもなかなか来てくれないのでサービスにはかなり不満を感じた。たぶん客の入りに比べて従業員数が少なすぎるのだろう。 しばらくして、同じチェーンの別の店に行ったところ、前回と同様、アンケート
ドラッカーなんて誰も読まない!? ポーターはもう通用しない!? ―― 学問としての経営学 入山章栄×飯田泰之 情報 #行動経済学#経営学#新刊インタビュー#ドラッカー#ポーター#リソース・ベースト・ビュー#ヤバい経済学 経営学と聞いて経営者名言集や列伝をイメージする人も少なくないだろう。いったい経営学とはどのような研究を行っているのか。『世界の経営学者はいま何を考えているのか』の著者でありアメリカで経営学を研究する入山章栄氏と経済学者・飯田泰之が、世界の経営学について、学問のあり方について繰り広げる、太平洋をはさんだスカイプ通話による日米間対談。(構成/金子昂) 飯田 経営学については経済学以上に誤解が多い学問かもしれません。その意味で、入山さんにアカデミックな経営学の最前線を紹介いただけるというので楽しみにしています。 入山 じつは、ぼくは飯田さんが博士課程の頃から、飯田さんのことを知っ
上司の側から現場に出されるオーダーというものは、願望ではなく行動目標として記載されないといけない。 間違った文法に基づいて出されたオーダーは、責任を現場にかぶせ、上司を免責する効果がある。上司の側にはオーダーの文法を守る道理が生まれないから、「それは正しいオーダーではありません」というメッセージは、現場の側から伝えていかないと、職場の空気はだんだんと悪くなっていく。 願望と行動とは違う たとえば「床ずれの発症をゼロにしましょう。患者様のためです」という目標は、上司の単なる願望であって、オーダーとは違う。目標をどれだけ熱心に唱えたところで、「発症ゼロ」という目標を達成するための手段が示されない限り、それをオーダーとして受容してはいけない。 上司の唱える目標が、たとえば「今まで4時間おきだった体位交換を、今月からは1時間おきにします」であれば、これはオーダーであるといえる。通常勤務をこなしなが
http://www.mynewsjapan.com/reports/1734 あー、俺です。 なんか最近UNIQLOって超ブラックなんだぜ?っていう記事を読んだので、元UNIQLO社員の俺がしゃべります。 長いエントリーになりそうなので先に謝ります。 まず俺のことなんですけど、UNIQLO辞めたのは2年以内のどっかです。在職期間は5年以上10年以内で、中途採用でした。 在籍部署はあんま言いたくないんですけど、商品系のどっかです。 生産部とか、R&D部(デザイナー、パタンナー等)とか、MD部とか、そういうモノ作り系です。 そいでまぁ、一言で言うと確かにUNIQLOはすっげーブラックだとは思います。 ネットで読んだ記事はIDが無いので最後まで読めなかったんですけど、だいたい書いてあることはわかります。 ただ本部と店舗だとまた違うとこもあると思うので、その辺のことを書けたらと思います。 できる
「男たるもの、良い腕時計を」――そう言われても、正直いまはケータイやスマートフォンで時間を確認できるので、どうもピンときませんよね。思えば腕時計というものをきちんと身に着けたことがない、というはてな男性スタッフのもとに、130年以上の歴史を誇るウォッチブランド「ブローバ」から「機械式腕時計を体験してみませんか」というお誘いが。Webサービス企業と機械式腕時計、果たしてうまく噛み合うか!? (※この記事はブローバ ジャパン株式会社によるPR記事です) ▽ BULOVA(ブローバ)ジャパン公式サイト 「う、腕時計ですか」「普段、着けないけど僕でいいんですか」「昔は着けたりしましたが……」 今回、ブローバの腕時計を試すことになったのは、はてな デザイナーのid:tanemuとid:akawakami、そして総務のid:tapir320の3人。全員30代の男性です。普段はカジュアルな服装で出社して
糞爺「これからの製品はスマホだ、クラウドだ!!!」部下「・・・わ、わかりました」 スマホで柔軟剤の量を設定しクラウドサーバー経由で洗濯コースを選ぶ35万円の洗濯機が完成 Tweet カテゴリニュース 0 :ハムスター2ちゃんねる 2012年9月06日 8:40 ID:hamusoku 今回、パナソニックさんから、謎のスマホ連携洗濯機がでました。スマホで柔軟剤の量を設定して、洗濯機に転送し、クラウドサーバー経由で洗剤や柔軟剤の量や衣類や汚れに合った選択コースを選んでくれるようです。予想価格は34~35万円前後とのことです。安くはないですね。 皆さん、難しい議論をしてますが、こういうものが作られる理由はもっとシンプルだと思ってます。以前はメーカーに勤めていた僕の完全なる「予想」ですが、中では下記のようなことが起こってるんじゃないかと思ってます。あくまで予想です。「日本の伝統的メーカーあるあ
アップルの十億ドル単位の税逃れ術:How Apple Sidesteps Billions in Taxes @nytimes BY CHARLES DUHIGG and DAVID KOCIENIEWSKI, The New York Times ネバダ州リノ(レノ) —世界最高の利益率を誇る企業アップルはここでiPhoneを製造してるわけではない。AppleCareのカスタマーサービスをこの市から運営してるわけでもない。MacBook、iPadの製造拠点がそばにあるわけでもない。 ところがここリノにある従業員数名の小さなオフィスを介してアップルは、同社の企業戦略の核とも言うべき「あること」をやっている。カリフォルニアと他の20州に収めるべき何百万ドルもの納税を避けているのだ。 アップル本社はカリフォルニア州クパティーノにある。そこからわずか200マイル(322km)離れたリノ市内にオフ
もう有名な話だが、ソニーは5000億円の赤字を抱えて、リストラまでやってる。 ソニー、年内に1万人リストラ:キニ速 どうしてこうなったかを論じるのだけど・・・今回はアナリスト的な小手先論は話さない。「洪水が〜」「円高が〜」という前から赤字だった企業の言い訳や負の要素をいちいち配慮してたら話にならん。そういうのはマスコミに出てる高学歴なエリートアナリストから聞いてくれ。当ブログの読者も私もそのような小手先論ではなく、もっと根本的で実用的な経済とビジネスの話をする。(それができてるから、当ブログは鰻登りの好景気なのでございます(笑)) お品書き 時間経済論乞食の商い不本意だが 企業は社長の器以上にはならないあくまで「主観的感想」であるが、ソニーの会見を見たときに当ブログでやってきた議論のほうがずっとレベルが高い。(AP通信が中身の無さに苛立ち、中断してコーランを放送し始めるほどつまらない会見を
先週、「エンジニアType」というところからインタビューを受けた。インタビュー記事は 「『Why?』のある企業だけが生き残る」中島聡が語る"3度目のワールドシフト"の正体 としてに掲載されているので、ぜひとも読んでいただきたい。 テーマが「ポスト・ジョブズ時代の新ルール」というインタビュー。ちょうど良い機会なので、インタビューの前にアップルの成功とその意味について、徹底的に考えて準備しておいた。そこで私がたどり着いた結論は、「日本メーカーの収益が悪化していること」と「アップルの成功」は二つの別次元の現象として捉えた方が良いということ。 日本メーカーの最近の低迷は、市場のグロバール化により加速された自由競争が一番の原因である。ミクロ経済学が予想するように、市場が自由競争状態に近づけば近づくほど、利益率はゼロに向かって収束する。テレビが「誰にとっても儲からないビジネス」になっているのは、まさに
法人税を減税する法律が今月2日に公布され、2012年3月期の企業業績には一時的なマイナス要因となる。(有泉聡) 将来納める法人税額が減り、会計上、戻ってくると見込んで積んだ「繰り延べ税金資産」を取り崩す必要があるためだ。決算上は損失を計上することになり、今期の業績が悪化する企業が増える見込みだ。 トヨタ自動車は今月9日、2012年3月期連結決算(米国会計基準)の業績予想を下方修正し、税引き後利益が8月時点の予想より2100億円少ない1800億円になるとの見通しを発表した。記者会見で小沢哲副社長は、繰り延べ税金資産の取り崩しによる税引き後利益の減少が700億円程度あると説明した。 大手商社の双日も9日、12年3月期の税引き後利益が4月時点に予想した160億円の黒字から120億円の赤字に転落すると発表した。三菱UFJフィナンシャル・グループも繰り延べ税金資産の取り崩しで、12年3月期の税引き後
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