スペース効率を追求したらミッドシップとなり、そのためにエンジンを横倒しにする。トヨタ・初代エスティマの2TZ-FE型エンジンのユニークさをご紹介しよう。 まだ日本で「ミニバン」という言葉が広まる前、ワンボックスと呼ばれるクルマの多くはキャブオーバ型のメカニカルレイアウトであり、スペースユーティリティを求めるために走行性能は二の次という状況だった。そこでトヨタは、ワンボックス車のユーティリティとドライバビリティを両立するためにミッドシップレイアウトを考案、実現させたのがプレヴィア/エスティマである。 エスティマのパワートレイン/ドライブトレイン。写真は4WD車で前後トルク配分はLSDを備えたビスカスカップリングが担う。 車両中央にパワートレインを載せれば旋回時のヨーモメントを小さくすることができ、ハンドリングの負担を減らせる。しかし床下に収めるためには全高を抑えなければならない。水平対向エン
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