南米コロンビアのノーベル賞作家、ガブリエル・ガルシア・マルケス(1927~2014年)の代表作「百年の孤独」=新潮社、鼓直(つづみただし)訳。26日の発売を前に特設の売り場を設ける書店も出るなど、出版業界は「大事件」の到来に沸いている。(樋口薫)
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南米コロンビアのノーベル賞作家、ガブリエル・ガルシア・マルケス(1927~2014年)の代表作「百年の孤独」=新潮社、鼓直(つづみただし)訳。26日の発売を前に特設の売り場を設ける書店も出るなど、出版業界は「大事件」の到来に沸いている。(樋口薫)
長引く物価高は、企業による必要以上の値上げが要因との見方が出ている。企業がコスト増加分を上回る値上げで収益を拡大させた一方、賃金に十分還元していないとして、欧米で「強欲インフレ」と呼ばれた現象だ。物価上昇の内容を分析した専門家によると、日本も同様の状況に陥りつつある。(大島宏一郎) 5月末の金曜日、スーツ姿の人が行き交うJR新橋駅前のSL広場。「食品は値上がりしたが、給料は上がっていない。景気は悪いと感じる」(東京都千代田区の30代会社員女性)、「スーパーで買うお菓子の容量や個数が減った」(港区の60代会社員男性)。働く人たちは物価高の厳しさに口をそろえた。連合総研の4月調査で、賃金が物価より上がったと答えた働き手はわずか6%台だ。
履歴書や面接不要で、好きな時間に好きなだけ働くことができる…。近年、CMで目にする機会が増えた「スキマバイト」。求人、求職側がそれぞれスマホアプリに情報を登録し、自動的に仕事をマッチングする仕組みだ。自由な働き方として注目を集める一方で、専門家からは「労働者の権利を守るルール作りを」と求める声が上がっている。(山田祐一郎)
疾走感抜群のロックンロールから、陰鬱(いんうつ)な気持ちを歌うポップソングまで、音楽性を大きく変えながら活動し、1980年代のロックシーンに着実な足跡を残したバンド「ザ・ルースターズ」の13枚のアルバム、計118曲の配信が解禁された。元リーダーで在籍時、楽曲のほとんどを手がけたボーカル兼ギターの大江慎也(65)は「若い頃、頭の中で考えたものが若い人や世界に広がるのはうれしい。多くの人に聴いてほしい」と語った。 (上田融) 北九州市で結成され、80年にデビュー。ブルースや古いロックンロールをベースとし、大江の荒々しい歌、切れ味鋭いギター、怒濤(どとう)のようなリズム隊で注目を集めた。同郷の他のバンドとともに「めんたいロック」とも呼ばれた。 83年、ニューウエーブ風で透明感のあるアルバムを発表し音楽関係者に衝撃を与えた。その後、大江は患っていた精神的不調が悪化し、やがて脱退する。バンドはギター
東京・新宿の高層複合施設「東急歌舞伎町タワー」で、多様性を認める街づくりの象徴として設置された性別に関わらず使用できるトイレが改修されてなくなった。4日、男女別のトイレに変わる。
千葉県松戸市のご当地Vチューバー「戸定梨香(とじょうりんか)」が出演する千葉県警の交通啓発動画が全国フェミニスト議員連盟の抗議で削除された問題を受け、フェミ議連側への抗議署名を展開する有志らが28日、会見を開いた。有志代表の荻野稔大田区議は「さまざまな価値観があると思う。いきなり削除を求めるのではなく、議論があるべきだ」と述べ、フェミ議連側に対話による解決を求めた。 この問題は8月末、フェミ議連が「戸定梨香」の服装や体型を「性的対象物として描写している」として千葉県警などに抗議。動画は削除されたが、逆にフェミ議連に対する批判が殺到。荻野区議らが呼び掛けた抗議署名には、これまでにネット上で6万9000筆を超える署名が集まった。抗議署名のサイトでは、フェミ議連側に「性的対象物になると断定する理由をお聞かせください」などといった質問を公開し、9月下旬までに回答を求めていたが、フェミ議連側から連絡
昨年から米ニューヨークで活躍していたカナダ出身の落語家桂三輝(サンシャイン)(50)が、新型コロナウイルスの影響で日本に戻ることを余儀なくされたが、充実の日々を過ごしている。ユーチューブで配信する動画の制作、日本と海外を結ぶオンライン稽古に加え、アイデアを凝らした着物デザインとフル回転。高座こそないが「やることがいっぱいあって今の方が大忙し」と話す。 (ライター・神野栄子) カナダで劇作家、作曲家としてミュージカルを手掛けていたが、能楽に興味を持ち、二十九歳の時に来日。桂三枝(現六代目文枝)の高座に衝撃を受け、二〇〇八年に入門。一三年、英語とフランス語の落語を開始し、欧州やアジア、アフリカなどで上演してきた。そして昨秋からはニューヨークでロングラン公演。その高座は高く評価され、権威ある「第十回オフブロードウェー・アライアンス・アワード」のユニーク部門で、最優秀賞を競うベスト4の一つにノミネ
東京都国立市のシェアハウスで暮らすシングルマザーの女性(41)が、同じ家に住む独身男性と「事実婚」の関係にあるとみなされ、市が十一月、ひとり親家庭を対象とした児童扶養手当と児童育成手当を打ち切ったことが分かった。事実婚の実態はないが、市は「都の見解に従い、同じ住所の男女は事実婚とみなす」と説明。女性は「住所が同じだけで打ち切るなんて」と憤る。 女性は二〇一〇年に離婚し、一三年四月から長女(6つ)とシェアハウスで暮らし始めた。二階建ての10LDKに母子家庭と父子家庭、独身の計六世帯八人が入居する。女性はいずれの男性とも交際しておらず、生計も完全に独立している。住人はそれぞれが家主と個別に賃貸借契約し、光熱水費は平等に分担。居間やバス、トイレ、キッチンは共用だが、それぞれの居住スペースは施錠できる。
言論統制のために書物を焼き払う「焚書(ふんしょ)」が歴史的に繰り返されてきたことを示す資料の展示会が、横浜市西区の横浜美術館美術情報センターで開催されている。十一月三十日まで。入場無料。 ナチスドイツが、推奨しない美術を堕落したものと決め付け、さらし者にした「退廃芸術展」の様子を撮影した写真や、十六世紀の宗教改革でルターがローマ法王からの勅書を焼き払うという権力に反発する場面を記した書物など、会場には約十点の資料が並ぶ。展示会では言論統制のために行われる文化財の破壊だけではなく、価値観の転換による破壊も「焚書」と捉えた。 展示会を企画した司書の谷口和歌子さん(34)は「焚書は世界各地で起こってきた。文化財を破壊することを『良い悪い』で考えるだけではなく、『誰が、なんのためにやったのか』という歴史を知ってもらえたら」と話している。
厚生労働省は十八日、改正生活保護法の実務の指針となる省令案を修正した上で公布した。厚労省が二月末に公表した省令案は、与野党による改正法の修正や政府側の国会答弁が反映されておらず、研究者や弁護士、NPO法人代表などがパブリックコメント(意見公募)に修正を求める意見を寄せるよう呼び掛けていた。集まった意見は千百六十六件に上り、厚労省は国民の声に動かされる形で、省令案を国会答弁や与野党修正に沿う内容に修正した。 (上坂修子) 改正生活保護法の政府原案は申請時に申請書の提出を義務付けたが、与野党で保護の決定までに提出すればよいと解釈できる表現に修正した。だが、厚労省が決めた省令案では政府原案の表現に戻されてしまい、そのまま公布されれば、与野党の修正が無視され、申請時の申請書提出が必要となるところだった。公布された省令は、法案の修正に沿ったものになった。 自治体が保護を始める時に扶養義務者に書面で通
安倍晋三首相は十二日の衆院予算委員会で、集団的自衛権の行使を認める憲法解釈の変更をめぐり「(政府の)最高責任者は私だ。政府の答弁に私が責任を持って、その上で選挙で審判を受ける」と述べた。憲法解釈に関する政府見解は整合性が求められ、歴代内閣は内閣法制局の議論の積み重ねを尊重してきた。首相の発言は、それを覆して自ら解釈改憲を進める考えを示したものだ。首相主導で解釈改憲に踏み切れば、国民の自由や権利を守るため、政府を縛る憲法の立憲主義の否定になる。 首相は集団的自衛権の行使容認に向けて検討を進めている政府の有識者会議について、「(内閣法制局の議論の)積み上げのままで行くなら、そもそも会議を作る必要はない」と指摘した。
特定秘密保護法を批判する報道に対し、自民党が「反論」と称する文書を同党の国会議員に配布した。反論権は十分に認め、謙虚でありたい。それを踏まえても、中身には疑問を持たざるを得ない。 文書のタイトルは「特定秘密保護法に関する誤った新聞報道への反論」だ。東京新聞(中日新聞東京本社)や朝日新聞、毎日新聞の報道や社説を二十三本、取り上げて、それぞれ逐条的に「反論」を加えている。 例えば、「『行政機関の長』が、その裁量でいくらでも特定秘密を指定できる」と書いた新聞について、「反論・事実に反します」と冒頭で記す。さらに「特定秘密は、法律の別表に限定列挙された事項に関する情報に限って指定するもので、(中略)恣意(しい)的な運用が行われることはありません」と記している。
トップ > 特集・連載 > 特定秘密保護法 > 記事一覧 > 記事 【特定秘密保護法】 秘密保護法 言わねばならないこと(1) 権力者の責任隠す Tweet mixiチェック 2013年12月13日 ◆憲法学者 小林 節氏 人間は間違える存在だ。それ故、法制度は人間の不完全性を前提につくられている。特定秘密保護法はどうか。秘密を漏らした公務員とそれに協力した民間人に厳罰を科すのに、行政官や政治家が不正な隠蔽(いんぺい)をしても裁かれない。 行政官と政治家は過ちを犯さないという前提なのだろう。国民を威嚇する法律をつくりながら自分たちは安全地帯にいる。裁判所など第三者の目を入れ、不当な情報隠しや「国民の知る権利」を侵していないかを監視する手続きが絶対に必要だ。政府がかたくなにそれを拒むのは理解に苦しむ。まるで悪意があるように見える。 秘密指定の解除は原則六十年になった。責任者はみな死んでいる
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