「世界初」といわれるカプセルホテルが大阪で誕生して約40年。進化を続け、「安くて寝るだけ」から多様な変化を遂げている。 「この新しい個室空間をどう使いこなすか…。これこそ一人旅の男のセンスだ」。宇宙船のようなカプセルが描かれたポスターに言葉が躍る。1979年2月、大阪・梅田駅近くに開館した世界初といわれるカプセルホテル「カプセル・イン大阪」の広告だ。 「70年に大阪万博が開かれ、経済がよく回る時代だった。街は不夜城。皆、よく働き、よく遊んでいた」。開発に携わった中野佳則さん(69)は振り返る。当時、24時間営業のサウナの廊下やラウンジの床は、寝入る客でぎっしり。見かねた中野さんらは「働く人の癒やしの場所を提供し、夢のある未来を感じるものを作りたい」と考えた。 思い浮かんだのが、建築家の黒川紀章さんが大阪万博で発表した六面体のカプセルを組み合わせた建築。黒川さんの事務所に相談、事務所が設計を
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